2013年11月08日

瀬戸内国際芸術祭「秋編」

岡山のYです。

夏は、あまりの暑さに足が遠のいていた「瀬戸芸」。
涼しくなってきたので、10月中旬に、粟島・高見島+豊島に行って来ました。

粟島・高見島は、今回初開催の会場。
香川の多度津港から高見島経由で船を乗り継ぎ、粟島へ渡ります。

港に着くと島をあげての歓迎ムード。
アート作品に辿り着くまで、出店が賑やかで、気分も盛り上がります。
主な会場は、廃校になってしまった海員学校、小中学校などの公共施設で、
どの会場も規模が大きく、見応えがあります。

写真は、特別参加のカモイ加工紙が手掛けた小学校。
廃校になってしまった学校の教室に鮮やかなmt(マスキングテープ)が
貼りめぐらされ、ショップも大賑わいでした。

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そんな中、粟島で印象に強く残った作品は二つ。

一つは、古民家のガラス戸を使った佐々木類の「Subtle Intimacy」。
暗い室内の畳の上に座って鑑賞する作品で、訪れた時は、部屋の片隅に作家が居て、
作品の解説を聞くことが出来ました。
小声で後ろから突然話しかけられたので驚きましたが、作品を目の前に真近に本人と
話ができるのもアートイベントの醍醐味です。

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もう一つは、使われなくなった郵便局を新しい形に再生したみせた久保田沙耶の作品。
「漂流郵便局」というタイトルで、中で迎えてくれたのは、この郵便局の元局長さん。

懐かしい未来への郵便物を配達とするというコンセプト、その発想とそれを形にする
手腕に感銘。想い出に残る人や失くしてしまった物など、届け先のわからない手紙を
受け付けてくれる郵便局で、行く宛のない差出人の想いが、流れ着くようにこの郵便
局に集まってくるというもの。
会場では、チラシに局長が消印を押してくれるという趣向もあり、得も言われぬ郷愁を
感じさせる作品でした。

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昼からは、また、船に乗り、隣りの島、高見島へ戻ります。
お椀を被せたような形の島で、平地部分が少なく、坂道の急なことといったら
半端ではなく、坂の登り口に竹製の杖が用意してあるほど。

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息を切らせながら坂を登り切り、しばらく歩くとカフェ「海のテラス」へ。
辿り着くまでがしんどかった分、眼前に広がる瀬戸内の景色の美しさは格別で、
その素晴らしさに浸り切ることができました。

数々のアート作品もさることながら、普段は当たり前に見ている風景を
こうして切り取ってみせてくれる。これこそが、この芸術祭の肝かも知れません。


日を改めて、今度は、3年前にも訪れた豊島を再度訪問しました。
お目当ては、マイク+ダグ・スターンによる「Big Bambu」や永山祐子による
豊島横尾館など。この島では、基本バスを乗り継いで島内に点在する作品を巡ります。

「Big Bambu」は、1回8名限定のガイドツアーのため、まず、整理券をもらいに
作品近くの受付まで行かねばなりません。
9時半に受付に着いて、14時半の整理券をなんとかゲットできました。

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受付の近くにある作品「かがみ〜青への想い」などを見た後、時間が空いたので、
3年ぶりに豊島美術館へ。

今回は館内滞在時間の制限がなく、心ゆくまで異空間の佇まいをじっくり堪能する
ことができました。
「雨の日もまた、別の趣があって素晴らしい」との情報を得たので、
また、機会があれば訪れたい・・・。 そんな思いに駆られました。

午後からは、また、バスを乗り継いで「Big Bambu」の受付へ。
竹を編んで作った通路を登り、15mを超える高さにある展望台へ上がると
このような景色です。数千本の竹を使ってできた作品は、見事! というしかありません。

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写真は、家浦港の宇野港(岡山)行き旅客線乗り場、夕方の様子です。
一行は、どうやらチューリッヒからのツアー団体のようで、
ドイツ語が飛び交うなか、ヨーロッパのリゾート地に遊びに来ているかのような
錯覚に捉われました。


彼らの目に瀬戸内の風景やアートが、どのように映ったのか。
残念ながら、聞く勇気と語学力はありませんでしたが、
満足げな表情から読み取れる感動は、我々日本人と同じかそれ以上のように感じました。

3年後の「瀬戸芸」も楽しみです。

posted by アートみて歩き at 18:30| Comment(0) | 岡山在住のYの見て歩き
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