2015年08月10日

【Euroart Open Studio 2015】(3)

【Euroart Open Studio 2015】(3)

前回、対応してくれた作家さんの顔を載せました。
作品以上に強く惹かれる方もあり、
「Euroart Open Studio 2015」は、
作家さんとコミュニケーションを取る中で、
作品がより近づいてくる、という思いを強くしました。

そんな中、作品、作家、と言うより、
スタジオ(アトリエ)がより強烈に印象に残ったというケースに出会いました。

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マシュー スモールさん。
ビジュアル・アーティストと名刺には書いてありました。
38才。


IMG_4885.JPG

黒人の肖像画のみをオイル・ペイントで表現しています。
パッと見た印象では、あまり好みじゃないかも・・・と通り過ぎようとしたのですが、
このスタジオに足を踏み入れたら、出られなくなりました。


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作品の数々から、デッサンの正確さに加え、とにかく描き続けている日々が見えて来ます。
もっとよく見ると、キャンバスはすべて廃品利用であることに気がつきます。
例えば、上の写真、右端の絵は車のボンネットに描かれています。


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これはコルクの壁を引きちぎったような破片に。
小作品ながらすごい迫力です。


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これは大作。
よく見てみると、ロッカーの扉、スチール製の戸棚を分解したものなど、
そうした廃品をつなぎ合わせたものをキャンバス代わりにしています。


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これは冷蔵庫の扉部分です。
近寄って見ると、取っ手もそのままに描き込んでいるのがわかります。
そこに必然性があるわけでなく、穴や突起物を飛び越えて描き続けているところに
作家のおもしろく感じているものがありそうです。


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スタジオの床を守るべく敷いたシートの汚れはまた、作家の格闘の痕であり、
作品の一部となってこちらに向かってきます。


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絵の具をまとめているキャビネットの激しさ、
混沌としたマシューさんのスタジオこそに、感動がありました。

創作の手を止めて、私との会話に数分答えてくれました。
「来月ギャラリーで個展をするんだ、観に来てくれる?」
「ごめんなさい、今月半ばに日本に帰ってしまいます」
「残念」

でも、きっとこのスタジオでこれらの作品を観たから、
より強く感動できた気もします。
「ユーロアート オープンスタジオ」ならではの醍醐味。


IMG_4901.JPG

ちなみに、これは廊下の白い壁に飾られていた作品。
これも冷蔵庫の扉に描かれたものです。
きっと個展では、こういう展示方をされるのだと思いますが、
ここのスタジオそっくりそのままを会場に表現できたら、
それはそれでおもしろい個展になるのでは・・・・?
なんて、これは私の勝手な想像ですが・・・・・。

つづく

posted by アートみて歩き at 13:47| Comment(0) | Sのみて歩き
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